世界初、光ICとLSIを一体集積可能とする3次元光配線技術を開発 ~次世代標準112Gb/sの高速光伝送に対応し、大幅な省電力化~(NEDO/PETRA)
2021.07.12更新
NEDOが進める「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発」で、技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)は通信波長帯の光信号を低損失で伝送できる光IC・光ファイバー間の3次元光配線技術を世界で初めて開発し、試作サンプルで次世代標準である毎秒112ギガビットの光信号を80℃超の高温環境下で伝送し、有用性を実証しました。
3次元光配線技術を活用することでLSI(大規模集積回路)から光ICまでの電気配線の距離を極限まで縮めた一体集積ができるため、先行技術と比較して30%~40%の大幅な電力量削減が見込まれます。
PETRAは、本年7月3日~7日に開催されるアジア最大級の光通信関連の国際会議「OECC(Optoelectronics and Communications Conference)2021」で、本成果を発表します。
図1 3次元光配線技術の概念図

図2 今回開発した3次元マイクロミラー

図3 試作サンプルにおける毎秒112ギガビット・PAM4高速光信号の伝送結果
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