「車載イーサネット性能評価試験」の開始(JQA)

2021.10.19更新

概要

日本品質保証機構(JQA)では、自動車法規UN ECE R10に基づくイミュニティ機能として、車両データバスの機能を確認する「車載イーサネット性能評価試験」を開始しました。

自動車法規UN ECE R10に基づく評価

自動車法規UN ECE R10では、イミュニティ関連機能として車両データバスの機能を確認するよう求められています。

当機構は、車載イミュニティ試験環境下でも影響を受けることなく、物理層の通信品質を容易に判定することが可能な最新の測定システムを導入し、性能評価試験を行っています。

信号エラー発生時に瞬時に視覚的に確認できる評価システム

イミュニティ試験時にループバックモードでSQI※1、BER※2を測定し、信号エラー発生時には瞬時に視覚的に確認できるようになっています。

※1 SQI値(Signal Quality Indicator):信号とノイズの比を元に算出される SNRマージンの指標

※2 BER(Bit Error Rate):受信総ビット数中に含まれるエラービット数の比

測定システムテスタユニット表示画面
通常動作状態"

通常動作状態

エラー表示状態"

エラー表示状態

通信エラー発生時に、視覚的にアラート表示され、グラフ表示も可能

【仕様】

  • 方式:100BASE-T1
  • 送受信ビット数/パケット数、エラービット数/エラーパケット数の実効データレートを計測。
  • PRBS(疑似ランダム2値信号列)の送受信におけるエミッション測定も可能で、幅広くEMC試験に利用可能。
関連リンク

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