1.放射伝熱とは

放射伝熱とは、高温物体から低温物体に直接に空間を通して電磁波の形態で熱が移動することによって行われる現象をいいます。したがって、放射伝熱は真空中でも可能です。人口衛星の電子装置のように、宇宙空間で動作する装置の放熱は最終的には放射伝熱によることとなります。放射伝熱に主として関係する電磁波は、可視光線(波長0.4~0.8μmくらい)より波長の長い領域(1μm以上)の電磁波で、赤外線および遠赤外線と呼ばれる部分にあり、熱作用がいちじるしいので熱線などと呼ばれます。



2.放射伝熱におけるステファン・ボルツマンの法則

黒体表面の単位面積当たり射出される射出能Eb(W/m2)は絶対温度Tの4乗に比例します。

これを、ステファン・ボルツマンの法則といい、σ=5.67×10−8をステファン・ボルツマン定数といいます。しかし、一般の物質は黒体ではないので、黒体に対するエネルギーの射出比を放射率εで表して、

となります。表1に種々の固体のεを示します。これを見て大体いえることは、金属光沢のいちじるしい研摩面はεが小さく、酸化面、有機物などはεが大きいということです。

表1 種々の個体の放射率

3.放射伝熱における形態係数

放射は電磁波によるものですから、一方の物体から他方の物体へ射出された電磁波がどのくらい吸収されるか、あるいは反射されるかは相互の伝熱に大きく影響します。

たとえば、十分に接近した平衡2平面間の放射伝熱を考えますと、面1から 面2への放射伝熱は、

と表せます。ここで、

fεを形態係数といいます。fεの形から分かるように、0<ε 1<1、 0<ε 2<1ですから、0<fε<1となります。





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