サージアブソーバ 比較検索・メーカー一覧

1.サージアブソーバ比較検索・メーカー一覧で最適な製品検索を

本ページはサージアブソーバの比較検索・メーカー一覧ページです。CENDに掲載されている各メーカーのサージアブソーバの「製品画像/製品名(シリーズ名・通称・型名・型式など)/製品の特長/メーカー名」の検索結果を一覧表示しています。各サージアブソーバの製品をクリック頂ければ、製品仕様やメーカー情報などの詳細を表示するページをご覧頂くことが可能です。詳細ページでは、各メーカーへの見積り依頼やお問い合わせも可能となっており、CENDから見積り・お問い合わせ頂くと月刊EMCをもれなくプレゼントさせて頂きます。

サージアブソーバの製品仕様やメーカーなどでさらに絞り込み検索・一覧表示をしたい場合は下記の『ノイズ対策部品・EMC対策部品検索・一覧ページ』より製品検索をお願いします。また、「サージアブソーバとは何か」を知りたい場合は下記の『サージアブソーバとは』をご覧下さい。

2.サージアブソーバとは?

図-1 非線形特性代表例(バリスタの場合)
図-2 サージアブソーバタイプによる制限電圧の違い

サージアブソーバとは、Surge=波、Absorber=吸収するもの、瞬時に発生した異常電圧(サージ)が侵入した場合、そのサージを吸収して電子機器を守る部品です。ここでいうサージとは、μsecオーダーの短時間印加される異常電圧であり、長時間、継続的に印加される過電圧印加とは異なります。サージアブソーバは、サージ防護素子とも呼ばれています。サージアブソーバには、2つのタイプがあります。

  • 電圧を一定に保つクランピング型:バリスタ、ツェナーダイオードなど
  • 電圧を大幅に低下させるスイッチング型:ガスチューブアレスタ、サイリスタ形サージ防護素子など
●サージ電圧の発生源

〇落雷によるもの

  • 直撃雷:機器に接続された送電線やアンテナ、通信線に直接落雷して発生するサージ
  • 誘導雷:落雷時に近傍にある送電線や通信ケーブルに静電誘導や電磁誘導により発生するサージ
  • 接地雷サージ:落雷時に接地電位が上昇することにより接地(グラウンド)から入り込むサージ

〇電源・回路によるもの

  • 電源異常、故障によるサージ
  • モーターなどを停止した際の逆起電力によるサージ
  • 変圧器やリアクトル回路などのスイッチの開閉時に逆起電力が発生する開閉サージ
●サージの侵入経路

電子機器へのサージの主な侵入経路は、電源線、通信線や信号線、アンテナ、接地線(アース線)などです。これらの侵入経路を通じて異常電圧が印加されれば、機器セットの内部回路が過電圧破壊に至る可能性があります。この侵入経路の入り口側にサージアブソーバを設置することによって後続の機器を異常電圧から守ることができます。

●サージアブソーバの特性

サージアブソーバは、ある電圧領域までは抵抗体(絶縁体)として電流は殆ど流れません。サージ電圧が侵入した際は低抵抗となり、サージ電流を分流させることで異常電圧を吸収し、回路の耐電圧以下に電圧を制限することにより後続の電子機器を過電圧から守ります。

(クランピング型の例)図-1にバリスタの場合の非線形特性を示します。一般的な抵抗は電圧と電流が比例関係となる線形の特性を示しますが、バリスタの場合、ある電圧範囲までは殆ど電流が流れない抵抗体ですが、ある電圧を超えると低抵抗となり急激に電流が流れます。サージを吸収した直後、元の電流が流れない絶縁体に戻り、次のサージ吸収に備えます。

(スイッチング型の例)ガスチューブアレスタの場合、対抗電極間に不活性ガスが封入されており、定常状態ではその電極間の気体の絶縁抵抗が大きく、電流は殆ど流れない状態ですが、サージが印加された場合、その電極間を放電することにより、電圧を大幅に低下させ制限します。ただし、サージ吸収後にサージが無くなっても放電状態が続く「続流」と呼ばれる現象により、元の絶縁体に戻りにくい場合があります。対策として、バリスタを直列に組み合わせることにより続流を遮断する方法が一般的に知られています。また、図-2に示す通りクランピング型よりも低電圧に制限することができます。放電特性による動作遅れについてもバリスタを並行に設置し抵抗またはコイルを組み合わせることにより改善できます。

●サージアブソーバの用途

サージアブソーバは、私達の身の周りに存在するほとんどの機器にサージ対策部品、安全部品として使用されています。

(用途例)スイッチング電源、インバータ電源、OA機器や家電機器の電源、太陽光発電機器、自動車用車載充電器、LED屋外照明、電話機、モデム、FAX、アンテナ、オーディオ機器、家庭用ゲーム機、アミューズメント機器、自動販売機、放送設備など。

【(著)日本ケミコン株式会社】

サージアブソーバ掲載製品一覧

  • SPD LT-C-WS(双信電機株式会社)
    メーカ名:双信電機株式会社
    カテゴリ:サージアブソーバ
    特徴:共同開発品

    重量・・・40/45/50/55g
    寸法・・・リード長:250mm
  • SPD LT-CN-WS(双信電機株式会社)
    メーカ名:双信電機株式会社
    カテゴリ:サージアブソーバ
    特徴:共同開発品

    重量・・・70/75/80/85g
    寸法・・・リード長:250mm
  • サージアブソーバ RA-MX-V7-Y/Y(5)シリーズ(岡谷電機産業株式会社)
    メーカ名:岡谷電機産業株式会社
    カテゴリ:サージアブソーバ
    特徴:ラジアルタイプの高電圧用ガラス製ガス入り放電管。
    AC耐圧試験2,000V(放電開始電圧による)まで対応可能。
    スイッチング電源、インバータや家電などに最適。
  • チップサージアブソーバ RHCA5039(335)シリーズ(岡谷電機産業株式会社)
    メーカ名:岡谷電機産業株式会社
    カテゴリ:サージアブソーバ
    特徴:高電圧に対応した誘導雷サージ保護用チップ型サージアブソーバ。
    AC耐圧試験に対応可能で、インパルス電流耐量は8/20μs-3,500A有している。
  • サージアブソーバ R28シリーズ(岡谷電機産業株式会社)
    メーカ名:岡谷電機産業株式会社
    カテゴリ:サージアブソーバ
    特徴:交流電流に耐えられるセラミック製ガス入り放電管。
    絶縁抵抗が高く、静電容量が小さい。ITU-T準拠品。
    インパルス電流耐量20,000AのR28-Sシリーズも用意。
  • SPD(サージプロテクタ) LVシリーズ(岡谷電機産業株式会社)
    メーカ名:岡谷電機産業株式会社
    カテゴリ:サージアブソーバ
    特徴:故障時の短絡防止を目的とした、分離・表示機能によるフェールセーフ機能付きSPD。
    インパルス試験分類JIS C5381-11 クラスIIに対応。
  • SPD(サージプロテクタ) R・A・M-LAS(岡谷電機産業株式会社)
    メーカ名:岡谷電機産業株式会社
    カテゴリ:サージアブソーバ
    特徴:GDTにMOVを直列接続したサージプロテクタ。絶縁耐圧試験に対応。
    AC耐電圧試験を必要とする産業用電子機器に最適。
  • シリコンサージアブソーバ RSSA U/Bシリーズ(岡谷電機産業株式会社)
    メーカ名:岡谷電機産業株式会社
    カテゴリ:サージアブソーバ
    特徴:小サージ耐量から大サージ耐量まで取りそろえたシリコンサージアブソーバ。
    用途に応じて静電気対策から雷サージ対策まで幅広く活用できる。
  • チップサージアブソーバ RHCA4532シリーズ(岡谷電機産業株式会社)
    メーカ名:岡谷電機産業株式会社
    カテゴリ:サージアブソーバ
    特徴:面実装タイプの誘導雷サージ保護用サージアブソーバ。
    IEC61000-4-5規格、ITU-T規格準拠品。
    インパルス電流耐量は8/20μs-2,000A有している。
  • SPD(サージプロテクタ) RLAN2/RLAN3(岡谷電機産業株式会社)
    メーカ名:岡谷電機産業株式会社
    カテゴリ:サージアブソーバ
    特徴:Cat5e高速LAN回線(1000BASE-T)に対応したLAN回線用サージアブソーバ。
    JIS C5381-21および国土交通省標準仕様書準拠品。

3.サージアブソーバの主なメーカー一覧

※()内は取扱店

サージアブソーバの主要なメーカー一覧は下記の通りです。
CENDでは主要なサージアブソーバのメーカーを掲載しております。

  • 双信電機株式会社
    (本社住所:東京都港区芝浦1-1-1  浜松町ビルディング14F創業:1938年12月1日  社名英文表記:SOSHIN ELECTRIC CO.,LTD.)

など

4.サージアブソーバの主な製品・シリーズ名称一覧

サージアブソーバの主な製品・シリーズ名称一覧として下記のようなものがあります。
CENDには主要な製品・シリーズが掲載されています。

  • SPD【LT-C-WS】 双信電機株式会社
  • SPD【LT-CS-WS】 双信電機株式会社

など

5.サージアブソーバの仕様の主な項目一覧

サージアブソーバの主な仕様項目(CENDでの検索項目)一覧は下記の通りです。
下記の検索項目を使用して目的のサージアブソーバを検索・一覧表示できます。

  • 仕様項目① メーカー名
  • 仕様項目② 取扱店
  • 仕様項目③ 型名/シリーズ

6.CENDでサージアブソーバの比較選定を行うメリット

CENDでサージアブソーバの比較選定を行うメリットを記載します。

CENDでは、取り扱っている製品カテゴリ毎に同一のフォーマットで掲載を行っています。
個別にカタログを取り寄せたり、個別にカタログをダウンロードする手間は非常に大きくなります。
また、各社ごとに項目の名称や掲載項目が異なるため、比較選定が非常に難しく、手間もかかります。
その点、CENDならば同一フォーマットで製品を掲載することで、比較選定が非常に容易になります。

また、仕様での絞り込み検索も可能なので、求めている製品を絞り込んで一覧表示させることで、目的の製品をスムーズに探すことが可能となっています。
さらに、EMC専門のWEBサイトであるCENDは、各製品の基本的な情報や使い方、効果などの基礎技術記事も掲載しており、予備知識としてご活用頂けます。

CENDよりサージアブソーバのお問い合わせと頂くことで、ノイズ対策・EMC対策の専門月刊誌「月刊EMC」(3200円相当)も無料で贈呈させて頂きます。
また、CENDへサージアブソーバの情報掲載をご検討の企業様はお問合せフォームよりご連絡下さい。

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