医療機関における安心・安全な電波利活用促進シンポジウム(CEND)

2017.12.15 更新
医療機関における安心・安全な電波利活用促進シンポジウム(CEND)

平成29年12月7日(木)に、大手町サンケイプラザホールにて「医療機関における安心・安全な電波利活用促進シンポジウム」(主催:総務省/電波環境協議会)が開催された。医療機器の無線化に伴い送受信におけるトラブルが増加し、適切な電波環境整備が必要とされていることで、医療業界でもEMC技術の必要性が認識され始めている。今回のシンポジウムでは、医療機関、医療機器メーカ、建築、などの様々な業界から現状の報告や、トラブル事例、具体的な対策手法などの議論が交わされた。

主な講演者は下記の通り。

・加納 隆氏(滋慶医療科学大学院大学 教授)
・近藤 克幸氏(秋田大学 理事・副学長)
・石川 広己氏(日本医師会 常任理事)
・遠藤 哲夫氏(大成建設)
・大道 道大氏(日本病院会 副会長)
・仲松 晋也氏(ハートライフ病院 臨床工学士)
・村木 能也氏(フクダ電子 テクニカルフェロー)


講演した近藤 克幸氏(秋田大学 理事・副学長)は「病院における電波の利活用事例」ということで、医療機関での科学技術の現状を示した。逆PDCAサイクルとして医療従事者が業務逼迫となっている現状を訴え、電波を利活用することで改善できるのではないか、と訴えた。注射などの際のバーコード読み取りであったものを電子タグ(RFID)読み取りに変更することで、業務スピードのアップを図り、ミスを事前に防ぐ手立てを実践しているとのことだ。実際に現場の従事者からは好評で、業務改善を果たしたという結果は、適切な電波利活用の重要性を示している。

それでは、実際にどのような電波に関するトラブルがあり、どのような対策が必要か。

詳細は『月刊EMC No.357』にて


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