【EMC環境フォーラム】IoTとEMC(CEND編集部)

2019.9.11 更新
【EMC環境フォーラム】IoTとEMC(CEND編集部)

[本セッションのチェアパーソン]
東京都市大学 徳田 正満 名誉教授

EMC業界で最大の規模を誇る『EMC環境フォーラム』が、11/8(金)に池袋サンシャインにて開催される。
EMC環境フォーラムは、次世代EMC研究会が主催する、本年で25回目を迎える大型フォーラムだ。

本年は10テーマの技術セッションが開催される。
今回はその中の1つ「IoTとEMC」のセッションを紹介する。


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セッションタイトル

IoTとEMC

チェアパーソン

東京都市大学 徳田 正満 名誉教授

セッション概要

「IoT とEMC 調査専門委員会」が、電気学会の電磁環境技術委員会に昨年度設立されたため、その活動を支援することを目的として、昨年度から「IoT とEMC」という技術セッションを企画している。今年度は、「日立におけるIoT の取り組み」、「IoT 機器にとって重要なワイヤレス給電」、「IoT 機器に適用可能なEMC 対策法」等を紹介する。IoT に関連する仕事に従事する技術者にとって、有益な機会になると確信する。


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講演概要

第1講演 日立におけるIoTの取り組みとEMC課題/㈱日立製作所 松島 清人 氏
【概要】
弊社が注力する社会イノベーション事業において、お客様のデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための技術基盤として活用するLumada(ルマーダ)の概要と事例を紹介する。また、本格的なIoT 時代の到来によって、より複雑化するであろうEMC 環境について、現状の潜在的課題を起点に分析・展望し、対応する計測分析技術について紹介する。

【講演目次】
1.背景
2.顧客価値創出基盤Lumada
3.IoT時代のEMC課題
4.計測分析技術について
5.今後の計測分析技術について

第2講演 配線パターンの特性に着目したIoT関連機器のEMC対策法/㈱トーキンEMCエンジニアリング 原田 高志 氏
【概要】
「センシング」、「信号処理」、「通信」などの様々な機能が集約されたIoT 関連機器では小型、低コストなどの制約が厳しくなり、従来以上に部品点数の削減や実装の効率化が求められる。プリント基板の配線パターンはその高周波での特性を利用することによりC やL など受動部品としての機能やノイズ抑制を実現できる。本講演では配線パターンを分布定数線路としてみたときの電気的な挙動を説明し、その特徴を応用したノイズ対策の事例を紹介する。

【講演目次】
1.配線パターンの伝送線路としての特性
(1) 分布定数線路
(2) 終端の種類と定在波分布
2.終端短絡線路の応用例
(1) ガード(グラウンド)パターン
(2) チョーク構造
3.終端開放線路の応用例
(1) 終端開放1/4波長線路によるフィルタリング
(2) 差動配線屈曲部のコモンモードノイズの抑制
4.デジタル回路電源供給系(PDN)のEMI特性解析
(1) PDNのノイズ発生メカニズム
(2) PDNにおけるノイズのコントロール
5.まとめ

第3講演 電気学会のIoTとEMC調査専門委員会の活動状況/愛媛大学 都築 伸二 教授
【概要】
本委員会は、来るIoT 時代の各種システムのありようをEMC の観点で調査することを目的として、2018 年4 月に設置された。2020 年代には本格的なIoT 社会が到来し、人々の暮らしに大きな変革をもたらすとされている一方で、多くの課題も指摘され始めている。本講演では、各国のIoT 推進体制や、実際のプラットフォーム事例を紹介する。また、来るIoT 時代ではEMC 技術を取り巻く状況も大きく変わると考えており、これまでの調査の経過を報告する。

【講演目次】
1. 各国のIoT推進体制や政策に関する最新動向
2. IoTシステムの構成要素とEMC問題
3. IoTの導入事例とEMC問題
4. IoTに関連するEMC規格の動向
5. IoT利活用による各種システムのEMC技術の動向

第4講演 ワイヤレス給電(WPT)技術の基礎と応用/東北大学 松木 英敏 教授
【概要】
ワイヤレス給電技術の利用が本格化する現状を踏まえ、WPT 技術の基礎から応用事例、そして残された解決課題等について紹介し、ワイヤレス給電の全体像を体系的に述べる。

【講演目次】
1.ワイヤレス給電の各方式
2.ワイヤレス給電の各種要素技術
3.応用事例ーEVから医療機器など
4.将来の課題

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