【EMC環境フォーラム】静電気放電試験・対策(CEND編集部)

2019.10.3 更新
【EMC環境フォーラム】静電気放電試験・対策(CEND編集部)

[本セッションのチェアパーソン]
㈱ノイズ研究所
石田 武志 氏

EMC業界で最大の規模を誇る『EMC環境フォーラム』が、11/8(金)に池袋サンシャインにて開催される。
EMC環境フォーラムは、次世代EMC研究会が主催する、本年で25回目を迎える大型フォーラムだ。

本年は10テーマの技術セッションが開催される。
今回はその中の1つ「静電気放電試験・対策」のセッションを紹介する。


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セッションタイトル

静電気放電試験・対策:
超入門実証実験から学ぶ基礎知識から高度ノウハウの習得まで

チェアパーソン

㈱ノイズ研究所 石田 武志 氏

セッション概要

電子機器に対する静電気放電(ESD)試験は、帯電人体のESD 現象を模擬した国際規格 IEC 61000-4-2 が広く知られているが、電子機器のフィールドで発生するESD トラブルは、この規格の範囲を超える部分が多くある。本セッションは、様々な環境、条件で発生するESD の現象を実験によってデモ・実証し、ESD の本質を体得する。これにより規格の要求事項を理解し、また補なわなければならない点は何かを認識する。現場での厳しいESD 環境の再現方法や、実際のESD 対策の考え方と事例を解説し、更に国際規格の最新改正動向を紹介する。


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講演概要

第1講演 静電気とESD現象の実験実証とその解説/(一財)日本電子部品信頼性センター 事務長 高橋 忠 氏
【概要】
日常にあふれる目に見えない静電気現象が静電気放電(ESD)を引き起こし機器誤作動などトラブルの要因となる。人体では感じない小さな静電気であっても場合によってはより強いインパルスノイズを引き起こし機器に影響をおよぼす。これらのトラブルには静電気現象とESD 発生要因を正しく理解し、危険なESD を発生させない対策が必要となる。本講座では電気現象とESD 発生の様子を実験を交えて詳しく解説する。

【講演目次】
・静電気に対する認識
・接触、摩擦、剥離による静電気帯電
・静電誘導による静電気帯電
・イオン化ガスによる帯電
・静電気の所在と静電気測定
・静電気対策とESD抑制
・静電気管理基準の紹介

第2講演 厳しいESD現象の再現試験と国際規格改正動向/㈱ノイズ研究所 石田 武志 氏
【概要】
国際規格IEC 61000-4-2 の要求は、帯電人体からの平均的な環境でのESD 現象を想定して試験方法、試験レベルが規定されている。しかし環境条件が異なる若しくは人体以外からのESD 現象は、通常の試験では再現されない。これら国際規格ではカバーされない部分を補う試験法及びその理由を紹介し、国際規格の問題点も洗い出す。また国際規格は改正作業に着手しており、その動向も報告する。

【講演目次】
(1) 現行ESD 国際規格と実際のESD 現象
・ESD試験の基礎知識
・人体ESDとその他のESD現象
・ESDによる電子回路への影響
・試験再現性を悪化させる要因
(2) 次期改正動向
・現行規格の問題点とその理由
・接触放電と気中放電法の見直し
・ESD現象を理解するための情報
・その他の改正ポイント

第3講演 ESD対策ソリューション~ESD対策のノウハウ・動向・対策事例~/パナソニック㈱ 井上 竜也 氏
【概要】
昨今、スマホなど機器の小型化・高性能化が進むことで、これら機器のESD 耐性は著しく低下しており、その対策は益々重要になってきている。本セッションでは、これら機器をESD から守るための基本的な考え方や対策ノウハウ、対策部品の効果的な使い方、対策事例を解説し、ESD 対策の動向、評価手法についても報告する。

【講演目次】
・ESD対策の必要性
・基本的なESD対策手法 <設計,実装,筐体>
・ディスクリート部品(LCR部品)のESDに対する挙動・抑制効果
・ESD対策部品(TVSダイオード、バリスタ、サプレッサ)のESDに対する挙動・抑制効果
・ESD対策部品の選定及び使用ノウハウ
・ESD対策事例紹介
・ESD評価方法の紹介と対策への応用

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