【EMC環境フォーラム】IoT時代のEMC問題と対策(CEND編集部)

2019.10.7 更新
【EMC環境フォーラム】IoT時代のEMC問題と対策(CEND編集部)

[本セッションのチェアパーソン]
NTTアドバンステクノロジ㈱ 秋山 佳春 氏

EMC業界で最大の規模を誇る『EMC環境フォーラム』が、11/8(金)に池袋サンシャインにて開催される。
EMC環境フォーラムは、次世代EMC研究会が主催する、本年で25回目を迎える大型フォーラムだ。

本年は10テーマの技術セッションが開催される。
今回はその中の1つ「IoT時代のEMC問題と対策」のセッションを紹介する。


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セッションタイトル

IoT時代のEMC問題と対策

チェアパーソン

NTTアドバンステクノロジ㈱ 秋山 佳春 氏

セッション概要

IoT 時代を向かえ無線機能を有する様々な機器が高密度に設置されることで、従来の考え方に基づく対策のみではEMC 問題の発生リスクを十分に低減できないことが懸念されている。本セッションではIoT 時代のEMC 問題と対策として、デバイスからシステムレベルでのEMC 故障事例と対策技術、最新の研究開発動向について紹介する。


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講演概要

第1講演 IoT向け無線システムの干渉対策/上智大学 小川 将克 教授
【概要】
宅内等においてIoT 機器で利用されるZigBee と宅内ネットワークで利用される無線LAN が共存した場合に生じるフレーム衝突の原理と評価結果、衝突回避方法について紹介するとともに、LPWA(Low Power Wide Area)の規格の一つであるLoRaWAN で利用されるLoRa 変調の原理と評価結果について紹介する。

【講演目次】
1.2.4GHzの無線通信システムの状況
2.ZigBeeと無線LANのチャネル
3.ZigBeeの無線アクセス制御方式
4.無線LANの無線アクセス制御方式
5.無線LANとZigBeeの共存環境においてフレーム衝突が発生する原理
6.無線LANとZigBeeの共存環境においてフレーム成功率の評価
7.LPWAの無線通信システムの状況
8.LoRa変調の原理
9.LoRa変調に対する雑音評価

第2講演 IoT及び無線関連のEMC故障事例/NTT東日本 平澤 徳仁 氏
【概要】
無線通信技術の発展と通信機器の小型、高機能化により、様々な場所で無線通信サービスの利用が可能となっているだけでなく、その利用環境も高密度化している。無線通信サービスを安心・安全にご利用いただくため、NTT 東日本では故障発生時には早期回復に取り組んでいる。本講演では、無線サービスを中心に実際に現場で発生した故障事例を紹介するとともに、故障対応から得られたノウハウを活用した対策技術について紹介する。

【講演目次】
1.IoTを支える通信サービス
2.最近の通信サービス故障状況
3.無線関連の故障事例
4.通信サービス故障の早期回復に向けた開発ツールの紹介

第3講演 IoTデバイスのエミッション評価と対策/神戸大学 永田 真 教授
【概要】
電源装置、通信装置、制御装置などの多くの機能を搭載するIoT デバイスにおいて、半導体集積回路(IC)チップの動作による不要電波の発生(エミッション)と通信機能への干渉が課題となる。IoT デバイスのエミッション評価手法、及び移動通信シミュレーションの応用による通信性能を指標とした不要電波干渉の評価手法について、実験と解析の事例を通して最新の研究を紹介する。さらに、ノイズを低減する材料や構造の導入とその効果の評価など、不要電波対策への応用について解説する。

【講演目次】
1.研究の背景
2.ICチップレベルの物理結合ノイズ
3.IoT機器における環境電磁ノイズと無線通信への干渉
4.ノイズ対策と評価
5.まとめ

第4講演 新たなEMC対策技術/NTTネットワーク基盤技術研究所 加藤 潤 氏
【概要】
最近のEMC 故障事例と、開発しているEMC 対策品を中心に新たなEMC 対策技術をご紹介する。

【講演目次】
1.最近のEMC故障事例
2.従来の対策技術
3.新たなEMC対策品・対策技術
4.まとめ

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