1.CPUクーラーとは

CPUクーラーとは、名前の通りCPUを冷やすためのパーツとなります。高周波数で動作するCPUは発熱量も大きく、CPUの金属部分であるヒートスプレッダーだけでは放熱が間に合いません。CPU内部には温度センサーが中に組み込まれていて、温度が高くなると動作周波数を落としてしまうことになるので性能低下を招くこともあり、最悪の場合故障に繋がる可能性もあります。

このような理由によってCPUをしっかり動作させるためにも必要なパーツがCPUクーラーということになります。

2.CPU(Central Processing Unit)とは

CPUは、メモリーやハードディスクと並んでパソコンを構成する代表的なデバイスです。プロセッサーとも呼ばれ、パソコンに必ず搭載されています。マウス、キーボード、ハードディスク、メモリー、周辺機器などから様々なデータを受け取り、制御・演算を行う重要な役割を担います。

CPUそのものは小さいのですが、その働きは上記に示す通りパソコン随一となります。そのためCPUの性能は、パソコンの性能や価格に大きく関わってきます。

3.CPUクーラーの役割

CPUは、ネットサーフィンや動画の視聴、画像編集やゲームまで、全てのパソコン動作に関わるパーツです。そのため、パソコンを起動している間は常に負荷がかかっており、熱が発生しています。パソコンは熱に弱いのですが、特にCPUは上記の理由から熱が発生しやすく、高温の状態が続くと熱暴走が起こります。熱暴走はパソコンの動作に不具合を発生させたり、故障の原因になります。

こういった事態を避けるために必要なのがCPUクーラーです。CPUの温度上昇を防ぎ、熱暴走が起こらないようにしてくれます。また、これはCPUだけでなく、パソコン全体の寿命にも関わります。CPUが熱くなり続けるとパソコン内部の温度も上昇し、他のパーツも壊れやすくなります。

このように、パソコンを長く使っていくためには、冷却性能がとても重要になります。そして、その冷却性能の中でも最も重要なのがCPUクーラーなのです。ただし、CPUクーラーは、CPUを直接冷却しているわけではありません。CPUと接続した、熱伝導効率の良い金属板を冷却することで、CPUの熱を吸収しているのです。金属版の冷却が強力なほど、効率よくCPUの熱を吸収できることになります。

4.CPUクーラーの種類

通常、CPUクーラーはファンによる「空冷式クーラー」ですが、中には冷却性能が高い「水冷式クーラー」やファンがなく、ヒートシンクのみで冷却する「ファンレスクーラー」などがあります。

「空冷CPUクーラー」は、その名のとおり空気を利用したCPUクーラーです。回転するファンが送風し、CPUと密接した金属板を冷却します。CPUクーラーとしてはもっともスタンダードなタイプでしょう。また、空冷CPUクーラーは取り付けが簡単なことから、自作パソコンに組み込むユーザーが多く、価格も安価なところが魅力です。

冷却効率を上げる重要な要素がファンの大きさですが、ファンが大きくなるほどクーラーから発せられる音も大きくなります。夏場など、CPUの温度が上がりやすい環境ではストレスがたまってしまうほどの大きな音で、ファンが回転し続けることも少なくありません。

「水冷式CPUクーラー」の最大の利点は、高い冷却性能にあります。例えば、CPUを定格以上の高周波で可動させる場合(オーバークロック)など、通常よりも高い冷却性能を必要とする際に使用されますまた、これは製品にもよりますが「空冷式クーラー」に比べ、強いファンが必要ないためファン音が小さいものが多い傾向があります。静音性の高いパソコンが欲しい場合にも良い選択肢となるでしょう

空冷クーラーと比較すると、水冷クーラーは価格が高くサイズも大きいことから、導入のハードルは少し高いといえます。また、スペースに余裕がないパソコンに搭載した場合、空冷式よりも熱がこもりやすくなってしまう可能性があります。

空冷CPUクーラー例左:空冷CPUクーラー例
水冷CPUクーラー例右:水冷CPUクーラー例

(著)株式会社 佐藤製作所